コラージュを介して感情が語れるようになったアレキシミア傾向のある女子学生の事例
竹渕香織
アレキシサイミアは、心身症を生じやすい性格特性として知られているが、現在では広くストレス関連障害としても注目されている。自らの感情を自覚し、他者に伝えることに困難があるため、時にコミュニケーションに障害が生じることがある。アレキシサイミア傾向のある女子学生が、コラージュ療法を介して自己の感情や身体反応、他者視線に気づき、学生生活への適応が改善した過程を報告した。
描画療法研究
北王路書房
37巻