子どもの遊ぶ権利について — 遊び場をつくる活動のなかで —
寺﨑恵子
子どもの権利条約第31条の課題は、遊びと教育が同じ目的に向かう(子どもの権利宣言、1959年)としながら二元論に捉えることにある。子どもの成育環境として遊び場をつくる活動と議論は、都市の生活環境整備として公園の管理に結びつく。新教育・新保育の遊び場への関心は、自然/社会の二分より、人間が本来自然的で社会的であることに向けられた。遊びと学びの間に生起する多様な活動への参加に子どもの権利は考えられる。
聖学院大学論叢
聖学院大学
第37巻
第1号
0915-2539