作曲という営みの庭 —坂本龍一といくつかの小石ー
2023年に逝去した音楽家・坂本龍一のピアノ作品について、そこに現れる坂本の身体の痕跡と、作曲行為における形式化の問題との関連に着目しながら論じた。坂本は幼い頃からアカデミックな環境においてエクリチュールの鍛錬を行ってきたが、そこに演奏という身体行為が加わることで、彼独自の音楽が実現された。
ユリイカ12月臨時増刊号 総特集*坂本龍一 1952-2023
青土社
第55巻
第16号