心のケアについて~大震災後の現状を踏まえて~地域と人を結ぶ~―震災後の公民館・図書館活動から見えてきたこと―
小池 茂子
2012 年度聖学院大学公開講座(第10回)
2012 年3 月、東日本大震災から1 年を経過した仙台市を訪れ、元・中央公民館の体育館を利用して行われていた仙台市拾得物展示「思い出さいかい広場」の催しを紹介しながら、対象喪失とはなにか、このような催しを行うことが悲嘆を癒すという観点からどのような意義を持つのかについて論じた。また、社会教育施設が「顔なじみの人々」を結びつける、再会の場になっていることの意味を戦後の公民館運動と結びつけて論じた。