「死」をめぐる課題に向き合う教育に関する考察―日本社会における議論とその教育実践にみる教育的作用について―
小池茂子
本稿では,第一に高齢者を対象とした教育援助の理論を構築することを目指すことをその基底に据えながら,戦後の日本社会において「老いていく過程における人間存在や人間の死をめぐる諸問題」を世に問い,教育的活動を展開してきた(あるいはしている)者たちが,どのような理念に基づいてそれらの必要性を説き,教育的活動を展開してきたのかを概観した。また,第二としてそれらに対して提出された賛否を通じて「老いていく過程に
生涯学習・社会教育研究ジャーナル
生涯学習・社会教育研究促進機構(IPSLA)
第10号