教育実習における学生の授業展開の技術向上には様々な方法があるが、模擬授業をビデオ撮影して自己の授業を事後に観察し、評価シートに基づいて確認する方法を実施した。教育実習の事前指導における限られた時間の中で模擬授業の撮影を取り入れることによって、多様な視点に基づく検討の機会を学生に提供でき、その結果、言語によるアドバイスだけでは限界のある多様な気づきを促進し、授業内容の向上に効果があること確認できた。 特に、「模擬授業評価シート」(表1)において、評価尺度の「たいへん良好」4点から「改善すべき」1点までの4段