古英語における動詞先頭語順と散文におけるその影響
小林茂之
小川(2000, 2003)は,12世紀後半に書かれたヴェルチェリ説教集 (the Vercelli Homilies) にみられる動詞先頭語順が頻用される文体について論じている.小川によれば,この文体は同説教集の説教によって頻度が異なり,特に説教IおよびXVIII に多い.小川は,その文体的効果について, ‘authorial comment’ (著者による注解)を示すもので,この文体が説教の著
聖学院大学論叢
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10.15052/seig.AN10068733-0272-181
https://doi.org/10.15052/seig.AN10068733-0272-181http://ci.nii.ac.jp/naid/120006326122http://id.nii.ac.jp/1477/00000849/