古英語の語順と空主語構文
小林茂之
ロマンス諸語の V-to-T 移動と空主語とが同じ動詞の屈折形の形態論的豊かさと結びついていると論じられてきたが,近年,空主語は一致, V-to-T は時制に関する屈折によって認可されるという分析が Biberauer&Roberts (2010) などで進められてきた.古英語は空主語を許容する言語であるが,従属節で動詞文末語順をとることは一致によって説明できることを論じる.
聖学院大学総合研究所紀要
聖学院大学総合研究所
58
1
http://ci.nii.ac.jp/naid/120006326672http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10210652http://id.ndl.go.jp/bib/026236221http://id.nii.ac.jp/1477/00001621/