アングロ・サクソン時代の聖書翻訳の企て―教育改革と宗教改革
小林茂之
本稿は,アルフレッド王が行った教育改革やその後のアングロ・サクソン時代の宗教改革の観点からアングロ・サクソン時代の聖書翻訳の性格について,教育改革と宗教改革を目指す企てとして明らかにすることを目的とする. アングロ・サクソン時代の聖書翻訳や教育改革・宗教改革はイングランドにおいて中世に引き継がれ,ウィクリフの聖書翻訳やワット・タイラーの乱を予見していたという仮説を提示した.
キリスト教と諸学
聖学院大学キリスト教センター
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