多文化社会の偏見・差別―形成のメカニズムと低減のための教育―
佐藤 千瀬
日本の幼稚園で日本人幼児と外国人幼児の前偏見(幼児独自の偏見)がどのように生成/形成されるのか、また、どのように低減される可能性があるのかを、事例を通して明らかにした。日本国内の公立幼稚園における参与観察の結果、保育者の役割として①直接体験の仕かけづくり、②多様なカテゴリーの流動化の仕かけづくり、③集団のリーダー的存在の子への働きかけの重要性が浮かび上がった。
第2章「幼児の前偏見の生成と低減の可能性」
37-56
明石書店
225