国際児の言語・文化習得と文化的アイデンティティ形成
佐藤 千瀬
異文化間教育学会 第27回大会
本報告(ケース・パネル発表)では、日系国際児(幼児)の言語習得や文化的アイデンティティ形成について、特に、家族との関係で報告した。私立幼稚園での観察の結果、国際児は幼稚園で差異が顕著となるもの(母語、出身地等)をできるだけ隠し、日本人幼児との共通性を強調していくこと、それを母親には知られたくないことが明らかになった。言語の使い分けは、話者ではなく、場面によるものから、国によるものへと変化していた。