3歳児から始まる「外国人」カテゴリーの生成―幼稚園における3・4・5歳児クラスの事例より―
佐藤 千瀬
日本発達心理学会 第16回大会
本報告では、日本の幼稚園において、日本人園児が国際児の差異を認識し、「外国人」「○○人」というカテゴリーを生成していくプロセスを探った。同時に、国際児が差異に気づき、アイデンティティを形成するプロセスも明らかにし、両者の関係性を探った。調査の結果、差異の気付きから差異をマイナスに転化しないための援助と、国際児の母語を積極的に取り上げる新たな教育方法の必要性が浮かび上がった。