「外国人」の生成と周縁化のプロセス
佐藤 千瀬
異文化間教育学会 第25回大会
日本の幼稚園において、国際児が「外国人」と認識されていくプロセスとそのコンテクストを明らかにした。研究方法は、日本の私立幼稚園の3・4歳児クラスで参与観察を行った。その結果、日本人幼児の「外国人」という認識と周縁化は、国際児の身体的特徴や言語の違いの認識、保育者のストラテジーだけが基準ではなく、集団内の子ども同士の権力関係と国際児自身のサバイバル・ストラテジーにより規定されることが明らかになった。