集団における国際児に対する差異化のプロセス―A幼稚園における3・4歳児クラスの事例より―
佐藤 千瀬
日本発達心理学会 第15回大会
幼稚園の3歳児クラスと4歳児クラスで、国際児がどのように差異化され、どのように位置付けられていくのかを、3・4歳児の「発達」と幼稚園という「場」との関わりの中で明らかにした。本報告では、3歳児クラスと4歳児クラスの集団形成過程と、国際児に対する差異化のプロセスとの関係に注目した。その結果、保育者の集団秩序を整えるためのストラテジーと国際児への援助の正当化が、差異化の原点であることが明らかになった。