異文化間教育の視点から見る食育-「当たり前」の問い直し-
佐藤 千瀬
小論は、外国人幼児とその保護者を通して、日本の保育現場での食事の課題を探ることを目的とする。参与観察及びインタビュー調査の結果、前提の違いへの気付き、幼児への「宗教」による食事の違いの説明、「優位性」にならない配慮、保育者の気付きと問い直しの必要性が浮かび上がった。また、「食育」とは「誰・何を基準にした食育であるのか」という問いが浮かび上がった。(pp. 192-207)
『聖学院大学総合研究所紀要』
聖学院大学総合研究所
41号