「菊谷和宏著『「社会」の誕生──トクヴィル、デュルケーム、ベルクソンの社会思想史』」
横山 寿世理
菊谷和宏氏(和歌山大学)が2011年に講談社から上梓した書籍を書評した。本著作では、一般に対立的だと捉えられるトクヴィル、デュルケーム、そしてベルクソンが「人類愛」概念によって結びつけられるという主張がなされている。これに対して、書評では、松葉祥一氏の「圏域の思想」の論点を引きながら、その限界もあることを指摘した。pp.69-73.
『日仏社会学会年報』第23号
10.20811/nichifutsusocio.23.0_69
https://doi.org/10.20811/nichifutsusocio.23.0_69