絵本におけるコミュニオン
寺﨑恵子
子どもと楽しむ言語活動は共遊になる。原初的コミュニケーションのコミュニオン(交感的交流)は、言語発達の共通基盤となり、子育て文化を活性化する。事物と言葉の連環における言語獲得・学びを絵本の読みあいに開発したのが、感性的知性と先駆的直観教授法をとらえたコメニウスの『世界図絵』(1658年)である。児童文化財に子どもの言語発達と学びが連関するその基底には、オノマトペ(触感的語感の名づけ)の響きがある。
聖学院大学論叢
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http://ci.nii.ac.jp/naid/120006326098http://id.nii.ac.jp/1477/00000825/