ルソーにおける自然言語論と子どもの言葉
寺﨑恵子
ルソーの自然言語論を言語起源論との連環に把握して、言語起源論史の概要理解に努めた。彼の議論の主眼は、言語の起源を動物との共通性に基づく子どもの前言語期にある。そこに『エミール』の子どもの原義「言葉を話さないもの」の掘り起こしが生きてくる。彼は、子どもと乳母の間のうた様の声の交流に人のことばの発生状況を把握した。言語発達論を言語起源論と関係発達論に開く可能性を明らかにした。
聖学院大学総合研究所紀要
聖学院大学総合研究所
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