『国学の他者像―誠実と虚偽』
清水 正之
国学思想史をその初期国学者とされる戸田茂睡・契沖からはじめて、賀茂真淵・本居宣長・富士谷御杖らを扱い、その和歌をめぐる議論のなかで、他者という存在がどのような機制のなかで、とらえられるかを「誠実」と「虚偽」をめぐる議論を軸に主題として論じ、それが国学の他の側面にどのように関わっているか、さらに他者をめぐる思索が、和辻や土田杏村、森有正などの近代の哲学にどのように受容継承されたかを論じ、その意味を考
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