『歴史を問う1
清水 正之
「「機」と「勢」の弁証法 −『愚管抄』の歴史観」を担当。 世界宗教と日本思想史の各時代にあらわれた歴史思想と神話観との関係を、それぞれの主題のもとで論じたもの。担当部分は、「「機」と「勢」の弁証法」という主題で、中世歴史意識の代表的な書『愚管抄』における歴史と神仏との関係を「道理」の意味分析と手がかりに論じた。またその文体、のちの国学的な問題意識との関係など、周辺の問題をも論じた。
岩波書店