関係の倫理学の再構築ー倫理学・倫理思想史と人文知の架橋をもとめて
日本学術振興会
科学研究費
清水正之
基盤研究C
近代日本の倫理学史のなかにある自他の関係、自己と共同性に関わる「関係の倫理学」というべき問題圏を扱った倫理学を再考し、得られた基礎的知見をもってその再構築の手がかかりとする。その過程で、中核的な位置にある和辻倫理学の「間柄の倫理学」を対照軸として、その体系性に完結させての理解にとどまらず、倫理思想史的な考察もくわえて相対化することで、和辻の影響を受け形成された倫理思想、他領域に及ぶ人文知をあわせて