解釈と解釈学―哲学 と思想史研究の間
清水 正之
日本哲学史フォーラ ム・科学研究費・研究集会。於京都大学 大学院文学研究科
日本思想史研究の確立期において摂取されたドイツ文献学・解釈学の方法をめぐる哲学的思索を、哲学史として描いた。最後に、現象学の方法を「開放的、作業的方法」ととらえる三宅剛一の「人間存在論」に論じ至り、伝統に向かう文献学的解釈学の内向性と、現象学的な普遍性との微妙な関係を抽出した。