「世教」再考ー当事者とはだれか
西村茂樹の『日本道徳論』を再考し、西村が道徳の主体をどの様に捉えていたかをあらためて検討の上、当今の「当事者」という用語の頻用について、その現象を対比的に論じ、当事者の立場の強調に一面を意味をみとめつつ、その弊害をも指摘した。現今の倫理的議論には、あらたな意味での「世外教」的意義を考慮、尊重する方向が含まれているのではないか、と論じた。
弘道
日本弘道会
第132巻
第1150号
日本文化学研究