「古伝」から「神話」へー神話をめぐる近代の起点と行方
清水正之
シンポジウム発表をもとに、近代の日本思想史研究の諸潮流を検討し、それらが神話をどう扱っているかを総括し、とくに村岡典嗣の近世後期神話解釈の意味を問題点の指摘、マルクス主義思想史等の検討をとおして、なお日本思想史に神話研究が持つ意味があること、神話のとらえ方から日本思想史を描く可能性のあることを論じた。
日本思想史学
日本思想史学会
38号