科学技術と倫理学ー「形而上」の知と「形而下」の知のゆくえー
清水正之
新井白石のシドッチ尋問の際の感想「東洋は形而上学にすぐれるが、西洋は形而下の学にすぐれている」というよく知られた標語をもとに、幕末洋学者の西洋技術と東洋道徳の受け止め方を総覧し、あわせてその認識が、明治期の近代化にどのように生きどのように変質し、何が近代で問題として残ったかと論じた。
『日本倫理学会大会報告集』