子どもの領分からみた近代―もし明治生まれの子どもだったら―
田澤 薫
子どもに関する制度について、子どもの視点から評価するにはどういう方法があるだろうか。この研究では、これらの方法を探る目的で、明治維新後の文明開化期を取り上げ、子どもに関する社会の変化に着目し、その変化を子どもの視点から検討した。その結果、従来の制度論とは全く異なる制度に対する見方や評価が得られた。この結果から、同様な手法を用いて、今日の子どもに関する制度についても検証できると考えられる。
聖学院論叢25-2