吉見静江館長時代の興望館セツルメントにおける「幼児の個別理解」 ―児童福祉法における保育の史的検討―
田澤薫
一般に幼児の保育が単に託児に過ぎなかった昭和初期にあって、吉見静江が館長を務める興望館セツルメントの保育園では、一人一人の幼児の思いや意思に保育者が添う姿勢があり、個々の幼児理解を踏まえた保育が展開されていた。このことを興望館資料室資料から明らかにした。
聖学院大学論叢
30
2