「制限会社に対する占領初期におけるESS「指示文書」の分析—『1946年英文フォーム』の資料的位置付け中心に—」
山田 ひとみ
GHQ/SCAPにおいて財閥解体を担当した部局ESSが,占領期早々に日本の制限会社に対し交付した財務諸表作成に関する多数の「指示書」に先立ち、形式および内容が大きく異なる『1946年英文フォーム』の交付が現存資料で確認できた。『1946年英文フォーム』は「日本固有の発展を十分に踏まえたもの」とされてきた「指示書」と分類できるものではなく、「指示文書」という新たな枠組みで資料的整理を行った。
聖学院大学論叢第25巻第2号145-160頁