「GHQ/SCAPによる会社財務報告に関する「指示書」の時系列整理—経済科学局(ESS)文書の分析を通して—」
山田 ひとみ
第二次世界大戦後、GHQ/SCAPは日本の会社に対し英文財務諸表の提出を求め、財務諸表の雛形を付した「指示書」を交付した。GHQ/SCAPの一部局である、ESSが作成した文書の分析を通して、当該「指示書」の存在を明らかにし、時系列整理を行った結果、従来、存在が判明していた2種類の「指示書」以外に、新たに5種類の「指示書」の存在が判明した。
聖学院大学論叢第25巻第1号199-219頁