「企業結合会計における条件付取得対価の構成価値—改訂SFAS141(2007年)を中心として—」
山田 ひとみ
条件付取得対価の評価がのれんの測定に及ぼす影響を明らかにする目的で、改訂SFAS141の規定を中心に、企業結合会計における取得法の意義を考察した。従来のSFAS141では、条件付取得対価は交付又は引渡しが可能となった時点で追加的に認識していたが、基準改定後は、取得日における条件付取得対価の公正価値が、のれんの数値の基礎に用いられることで、企業結合時における自己創設のれんの計上の可能性がある。
産業経理Vol.68,No.4 139-149頁