「連結会計における持分法に関する一考察」
山田 ひとみ
日本の連結会計基準の今後のあり方を検討する目的で、主としてアメリカにおける原価法と持分法の比較検討を試みた。アメリカにおいては個別決算にも持分法が導入されており、連結財務諸表上とおなじ利益額が計上されるだけでなく、より詳細な投資勘定の情報が得られる。取得原価が保存される原価法の採用には保守主義の観点から一定の意義があるが、持分法の実務は情報開示を重視したものであるといえる。
経研論集 第24号大東文化大学大学院経済学研究科25-46頁