「レイヤー化するイメージ」
畠山宗明
新潟大学人文学部科研費研究会ワークショップ「セルゲイ×ウォルト×ユーリー~フレームの彼方にあるもの~」(スピーカー:畠山宗明、井上徹、土居伸彰、ディスカッサント:キム・ジュニアン、番場俊)
近年の研究成果を集約し、改めてエイゼンシュテインの映画美学を再考察したもの。【著書】1の「レイヤー化するイメージ」をエイゼンシュテインの方法論として捉え返したもの。ここでは輪郭と色彩など、視野の中で同時に見ることができない要素を強調することで視野に分裂を引き起こすことをエイゼンシュテインのモンタージュと捉え、それを画面の層化という意味で「レイヤー化」と呼び、そうした分裂が顕著に表れているロトスコープなどアニメーションとの関わりを考察した。