「アーカイヴとしての身体」
「リアリズムあるいは映画の夢と目醒め」(登壇者:畠山宗明、堀潤之、森元庸介、田中純)、科学研究費(基盤研究(B))「文芸諸ジャンルにおけるリアリティ表現の比較に基づくリアリズム概念の総合的再検討」
エイゼンシュテインの『イワン雷帝』や昭和天皇を主人公としたアレクサンドル・ソクーロフの『太陽』など、ロシア映画で繰り返し現れる君主(近代、前近代をともに含む)の身体に着目し、それらが、近代的な行為の諸条件を探る試みであるとともに、ロシアでは禁じられた個人の内面性や感情をアーカイヴ=保存する両義的な試みであることを論じた。