「筋肉的無意識──身体における力の表象と媒質としての筋肉 」
表象文化論学会第11回大会パネル発表「筋肉の表象と表象の筋肉」(発表者:三浦哲哉、入江哲朗、コメンテーター:千葉雅也)
立命館大学
共著『オーバー・ザ・シネマ』の元となった研究発表。ここでは筋肉の表象が映画などの視覚表象といかに関わっているかを考察した。筆者は映画のみならず『グラップラー刃牙』などのコミックも取りあげ、筋肉の表象が、「力」を表象する過程で内容を逸脱して自律した形式の領域を形成し、しかし情動的な反応を喚起することで、結果として表象そのものに肉体性(情動を伴った形式的要素)を付与していることを論じた。