共同討議:「ロシア思想を再導入する—バフチン、大衆、ソボールナスチ」
東浩紀貝澤哉乗松亨平畠山宗明
ロシアを日本とは異なった「もう一つの近代」を経験した場所と見なし、その類似と差異を探ることから、現在の日本の状況を照射しようとした特集。本共同討議では、非西洋圏という自意識を持ちながら、「西洋以上に西洋」でもあろうとする「周辺の大国」としてのロシアの特徴をコンテクストとして浮上させることで、ロシア現代思想のみならず、アメリカとロシアの類似点、ミハイル・バフチンの再読など、多岐にわたる議論を行った。
『ゲンロン6ロシア現代思想Ⅰ』
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