Rethinking the implications of national culture
八木規子
The 26th EGOS colloquium, Lisbon, Portugal
本稿は、異文化の接触においては、個人レベルの心理的経験の分析から文化をみることにより、文化の機能はより効果的に理解される、という見地に基づき、新たな文化理解のフレームワークを提案。従来、国民文化はその文化に属する成員にとって最も顕著な影響を及ぼす文化であると仮定されてきた。しかし、個人は国民文化を含む複数の文化受容体という見地からすると、このような仮定は自明のものとはいえないという視点を明示した。