“When are the Japanese ‘Japanese’?” Negotiating cultural identities in a Japan-U.S. binational organization
八木規子
本論文は、南カリフォルニア所在の在米日系企業におけるエスノグラフィー研究に基づき、個人は、複数の文化アイデンティティを持ちうるという概念を導入して、個人が複数の文化的規範、価値基準をどのように解釈し、多文化・多国籍企業における自らの役割表現に反映させているかを考察した。個人の役割表現における行動形成において、文化アイデンティティが行動の取捨選択に寄与するレンズの役目を果たすことを明らかにした。
国際ビジネス研究学会年報
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