超高齢社会となった日本では認知症介護は大きな問題となっており、認知症介護における介護者の精神的困難性について、認知症介護を認知症高齢者と介護職員の相互作用の視点を持って心理学的側面から明らかにすることを目的とし、介護職員が認知症介護について語ったデータと、参与観察から得たサブデータを参考にして探索的に分析、構造モデル化して検討を加えた。認知症介護の困難性は、Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia (以下BPSD)、特に夜間のそれへの対応の失敗と認