本研究の目的は、認知症高齢者を介護する職員が体験していることを認知症高齢者と介護職員の相互作用の視
点を持って明らかにし、介護の質向上と職員のメンタルヘルス向上に寄与しようとするものであり、本稿は、質
的研究方法を用いて、介護職員の体験をインタビューと参与観察によって引き出し、分析を加え関連する概念を
構造モデル化する質的研究プロセスに関して能智(2005)をガイドに検討を加えた報告である。
結果として、データ収集方法としてのインタビューは有用であり、データをより厚みのあるものにするには、参与観察が重要