音と言葉 〜うた作りの現場から〜」
久保田翠
金子みすゞの詩を用いた筆者の作曲体験を元に、日本語詩にどのようにして歌をつけてゆくか、また従来的な日本歌曲の手法を踏まえ ながらも、いかにして新たな可能性を拡げられるかを論じた。詩と音楽はそれぞれ異なる時間性を有するが、それらを融合させ歌曲と して結実させるためには、詩に対する作曲者独自の読解を作品構造の中に反映させる必要があることを、筆者の作品を例に挙げながら論じた。
聖学院大学総合研究所 NEWSLETTER 〈特別号〉